1日ホームレス生活[後編]
完結編です。
〜10:00〜
次の日、起きて目を開けると施設の清掃業者の方と目が合い、気まずくなりました。
飲み散らかしたゴミを自分で捨て、仲介業者に管理会社の連絡先を聞きました。
管理会社に連絡を取ると、部屋の鍵は開けることができるが別途費用がかかるとのこと。
そして、悪用防止のために、警察も一緒に立ち会い、鍵を開けた後に部屋に身分を確認できるものが必要であると説明を受けました。
〜12:00〜
12時ごろに到着すると事前に伝えられて、その前に近くの交番に立ち会ってもらうように事情を説明し、合流しました。
部屋の前まで行き、セキュリティ的に開けるのが少し面倒な鍵らしく、1万円かかると言われました。
無事鍵の解錠が完了しました。
そして、部屋の中からパスポートを見せて、携帯の銀行アプリから送金し、無事終了しました。
〜13:00〜
無事帰宅したものの、免許証や保険証、そして財布がない状況をどうしようかと考えていました。
再発行するしか方法がないですが、少し面倒だなと感じています。
〜16:00〜
いつの間にか寝てました。
そして、携帯を見ると着信履歴が残っており、財布を落とした本屋からでした。
電話をかけ直してみると、今日財布を届けてくれた人がいて交番に届けたとのことでした。
急いで電車で移動し、交番に向かうと身分の確認をされた後に、落とし物の事実確認をされました。
確認したところ、鞄と財布と財布の中身に入っていた免許証などの身分証の確認はできました。
一安心していたその時、あることに気づきました。
「現金が1円も入っていない...」
そのことを警察官に伝えると
「まあ、財布が戻ってきてよかったですよ。
外国だと落とし物が戻ってこないことの方が多いですから。」
たしかに、2000〜3000円程しか入っていなかったので戻ってきたことの方が喜ばしいことでしたが、、、
腑に落ちない...
届けた人はトイレに忘れていった後すぐに気づいたと証言していたらしく、その後買い物をしたまま家にそのまま持ち帰ってしまったとのこと
本当ならそう信じたいが1円残らず現金が入っていなかったのは記憶違いとは言えないと思われます...
こうして、私の土日は終わりを迎えました。
完